中学生まるびいアートスクール「考え方を考える」

この仕事の制作物

ワークショップ
装丁
グラフィック

運動部と比べてしまうとどうしても、美術部=暗い というイメージがある。

(ワークショップ)

中学校の美術教育の質に疑問を感じていた金沢21世紀美術館がこのアートスクールを開校することに決めた。 たしかに質の低い美術を教えるくらいなら、なにも教えないでほしいと思う。なぜなら、子どもたちの「美術」に対する印象はその時点で確定してしまい、それを変えることは容易ではないからだ。
このアートスクールではワークショップ形式で、作ることで答えのない問答をしている。 運動部と比べてしまうとどうしても、美術部=暗い というイメージがあるので、それをくつがえし、 美術が本来持っている強さを体験させたいと思っている。 これまでに 南方熊楠に着想を得た、魔法のひきだし 中学校合同書道展に怒りを覚えた、魔法の書道展 家について考える、魔法のhome 体のそばに宇宙を感じる、魔法のヒカリ 自分で伸び縮みさせられる魔法のジカン を開校し、魔法のミミ、魔法のごはん、魔法のこすちゅーむ、魔法のぱいれーつ。
1年に5回のワークショップと展覧会がセットになっていて、カタログも付いている。

(本)

チーフキュレーターの黒澤さんとこの本をどういう位置づけで制作するかという打ち合わせが、冬の寒い日に京都・鴨川沿いのカフェで行われた。「中学生って本読まないから」といって、写真集のような、つまり卒業アルバムみたいなものをつくっても仕方ない。彼らの10年後、ある程度大人になった時(たとえば一人暮らしのために引っ越すときなど)に出てきて、読んで見たら人生変わるみたいな本にしようということになった。
となると、薄い本にするとみずぼらしくて捨てられる可能性がかなり向上してしまうので、色数を減らしてでも、本を存在感のある厚さにデザインすることが大切になった。欧州のZINEなどに見られるような、1色でも品があって貧乏臭くないデザインを目指して試行錯誤した。

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