FASHION MAGAZINE サラダ

ファッションの見方で離島を切りとることで、島民が普段見ることのできない島を表出する。

自立・挑戦・交流をスローガンにしている海士町の、「交流」ということで、なんでもいいから島民と学生とのコミュニケーションの場を作りたいというオーダーで、京都芸術大学の学生と夏休みの1週間程度、島で滞在制作をすることになった。
ただ生活と制作をしても表面上のコミュニケーションで終わってしまうだろうから、学生には島民に協力してもらうことを前提としたことをやらせたいと思った。
“お洒落”というファッションの見方で離島を切りとることで、島民が普段見ることのできない島を表出させられた。島民の皆さんには、大小たくさんの迷惑をかけたが、「迷惑」は深いコミュニケーションの始まりであり、今でも学生と島民個人の繋がりは続いていて、ぶどうの収穫の手伝いなどにかり出されたりしている。

この本は、全国のビレッジバーガードで販売されることを前提にデザインしたため、店内で埋もれないようにラップ型、巻物型の形状にした。

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