マチドリ 2020
和歌山の地域性を出すために、
D.I.Y(Do It Yourself)を追求することにした。
「和歌山まちなかイロドリ企画 マチドリ2020」のポスターと旗、シンボルマークのデザイン。
和歌山市駅周辺で眠っている店舗を新規に事業を始めようとしている方に貸し、出店してもらうことで、地域の活性化を計ったお祭りイベント。
ここに住む、老若男女が街中を歩いて周り、楽しんでもらえるようにイベントと出店場所が構成されていた。
実はこの仕事が、初めて和歌山で行う仕事だったため、和歌山の地域性をどう出すかがイメージすることが難しく、この辺りでレストランを経営されていて、この「マチドリ」の企画・運営を行っている建築家の尾形さんにお話を伺った。
その時にお聞きしたのが、後にご縁があることになる「源じろう」さんの存在だった。「和歌山は源じろうさんという方が文化のアイコンにもなっていますね」と。
源じろうさんは和歌山で知らない人はいないと言われるほど飲食業界で有名な方で、惚れこんだ場所を最大限に生かすセルフリノベーションで唯一無二の店づくりをされている。(現在7店舗『rub luck cafe』・ 『CASADECHA1472』・『BAR NO.11』・『WAKAYA 津屋』・『BRING BOOK STORE』)
優しくて、手を感じるお店だなと直感で思った。
源じろうさんの存在が大きなヒントとなり、この「マチドリ」のビジュアルは全て消しゴムハンコで、作った。手書きで書いた文字と絵を、さらに削ってハンコにすることで、D.I.Y(Do It Yourself)を追求しようとした。
一部、小さすぎる文字はパソコンのフォントを使用することになったが、デザイナーではなく、作ることが好きな街の人が初めてポスターを作ったかのようなポスターがめでたく出来上がった。(もう少しお洒落な方がよかったかな・・・)
2021.3
マチドリ2020 企画・運営:尾形良樹+SALT、瀧本株式会社
デザイン:CHIMASKI
消しゴムハンコ制作:松尾美初
関連のある仕事:シキノオトvol.1