のさりの島

この仕事の制作物

題字
スタンプ
チラシ
前売りチケット(特典ポストカード)
エンドロール 文字デザイン

日本人が小さな映画を観に行く習慣は
グラフィックデザインで改善はされない。

映画にデザインで少し関わることになったときに、現状をどうしたらいいんだろうと思った。
単館系の素晴らしい映画が製作者の熱意で生まれているにも関わらず、それを観に行く人はあまりに少ない。
そして自分も結局、家から夜に車で行けるシネコンのハリウッド系しか観ていない。
このような状況に対して、デザインでできることがすぐに思い浮かばなかった。仕事を終えた今も、何もできなかったなという思いが強い。
どうしたら、日本人は、小さな映画を観に行く習慣ができるのだろうか。
それはグラフィックデザインによるコミュニケーションでは改善されない。

そんな気持ちを背景にして、デザインした仕事である。
映画「のさりの島」については省略するが、映画のエンドロールのデザインは大事だと思っていたので、それをやりたいと自分で言って、自分で書いた。
たいへんだった。
前売り券やポストカード、スタンプのイラストは、CHIMASKIでイラストのためならなんでもすると公言しているデザイナーが描いている。
青を基調としたデザインのトーンは、映画のストーリーに合わせたもの。
天草の活版印刷所で刷ってもらっている。

2021.3

映画「のさりの島」
プロデューサー:小山薫堂
監督・脚本:山本起也

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