源じろう計画事務所

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この仕事の制作物

ロゴタイプ
ホームページ

全てを描くことはできないけど、
この印象だけでも、伝えられたらいいなと思った。

和歌山を拠点に活躍されている「源じろう」さんの会社「源じろう計画事務所」のロゴタイプとホームページのデザインを担当した。
源じろうさんは、和歌山で惚れこんだ場所を最大限に生かすセルフリノベーションで唯一無二の店づくりをされている。(2022年現在は9店舗)
近年は、飲食店の運営にとどまらず、宿泊施設の運営、味噌の製造・販売等、仕事が多岐に渡り、「源じろうとは一体何者なのか」を伝える媒体が必要となり、制作をご依頼いただいた。

私たちはまず、和歌山に点在するお店を、源じろうさんと車で丸1日かけて巡った。最も驚いたことを2つあげてみる。
1つ目は、どこも映画のセットのようなドラマチックな空間だったということ。細かな細工、アイデア、手仕事を空間の隅から隅まで感じた。気になった箇所を源じろうさんに聞いてみると、全てに思いもよらないエピソードがあった。
2つ目は、9店舗あるお店はそれぞれ全く似ておらず、同じ人が作ったとは思えないキャラクターの幅を感じたことだった。これは、源じろうさんの「その土地にしかないもの。その土地にしかない価値。 私たちにしか伝えられない価値を伝えていきたい」という言葉からわかるように、その場所の歴史や文化、風景、物語をすくいとってお店づくりをされている。(詳しくはそれぞれの「源じろうの空間」のテキストを読んで欲しい。)
そんなリサーチからデザインを考えた。
ロゴタイプは、いろんな書体を分解して、部品を組み替えて再構築するようなイメージでつくった。これは源じろうさんがお店づくりで廃材や破棄されていく何かを多く使ってリノベーションされていたからだ。
ホームページでは、各お店の空間が持つ空気感、凝ったディテールをどうやったら伝えることができるか考えた結果、店内の鳥瞰図を絵で描いて表現した。源じろうさんの空間は本当に隅から隅まで、つくった人のこだわりを感じたので、全てを描くことはできないけど、手で描くことで、その印象だけでも伝わればいいなと思った。

写真:在本 彌生黒岩 正和
テキスト:源じろう・ヘメンディンガー綾 
イラストとデザイン:CHIMASKI

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