京都芸術大学 ガイドブック 2024
- 京都芸術大学
- アートディレクション, イラスト, コピーライティング, ブランディング
- 2023
京都芸術大学には学生募集のためのメインツールが2つある。
1つはmymymyシリーズ(在学生だけにフォーカスした正直なもの)もう1つがこのガイドブック(大学の整理された全体像を高校生と親御さんに伝える)。
mymymyシリーズが思い切り振り切って、学生の日々やディテールをつぶさに伝えているためにガイドブックは、より大学の発信したい情報や、客観性が求められる。
とはいえ、この種の媒体においては、どんな企業も大学も「より良く見せたい」と思ってしまうことでだいたい同じような構成、写真のトーン、デザインになりがちである。そしてそれが“パラパラ見てすぐ捨てられる”ことに繋がっていると思われる。
このガイドブックは、情報を詰め込みたくなる大学を制御し、できる限り余白を多くとることをデザインの分かりやすい軸として編集チーム、デザインチーム共に意識している。
毎年、あってもなくてもいいような「テーマ」も設定しており、これはチームで出し合ったものから選ばれる。
その選ばれたテーマに基づいて、冒頭のあいさつ文が書かれる。
これは大学内の編集チームが大きく言いたいことをカチカチの文章で送ってきたものを元の文など影も形もないようにして、仕上げるのが私たちコピーライターの仕事である。
イラスト、写真、デザイン、編集、コピー、すべての仕事を大学関係者(社員、教員、在学生、卒業生)でまかなっているのは、さすが芸術大学というところだろう。
*2024年テーマ:different
*冒頭文:
違うことを怖がるな
・人前で話す、得意不得意
・人の話に耳を傾ける、得意不得意
・持久走、得意不得意
・お洒落する、得意不得意
いろんな、違う、人がいる。
さまざまなコンプレックスを抱えて
毎日を過ごしている。
もっと人と違っていいんじゃない?と思ってはいても
人と違う自分で居るのは、簡単じゃない。
昔、ダビンチもレンブラントも
絵の具から自分で作っていた。
だから人と違う絵が描けた。
違いを考えることで、
自分らしさが見つかって
違いを作り出すことで、
やっと誰かに見つけてもらえる。
newより、socialより、different。
アートは、デザインは、
人との違いを感じ合うこと。
違うことを怖がるより、
違うことを味方につけたい。
同シリーズ
>京都芸術大学 ガイドブック 2023
>京都芸術大学 ガイドブック 2022
>京都芸術大学 ガイドブック 2021
>京都芸術大学 ガイドブック 2020
>京都芸術大学 ガイドブック 2019
>京都芸術大学 ガイドブック 2018